和歌山市に彌勒相研の中部関西エリアの橋本あけみさんが主催する「『ワ』kayama」という武学稽古会があります。
ここで9月14・15日日に、第2回となる安西祐也先生のスペシャル稽古会をしました。
普段一緒に稽古している和歌山近辺の同志4人と、彌勒相研メンバー6人の計10人が集まりました。
場所は前回と同じ、河南コミュニティセンター。窓側に水道があり、学校の理科室が懐かしくなります。
1日目は13時〜17時の4時間でした。
最初は、いつものアイスブレイクシートでプチ自己紹介と得たい成果を全員でシェア。
安西先生は、みんなの得たい成果から稽古を始めていきます。
今回は、主にゼロ化、軸をつくる、肩を緩める、人とのコミュニケーションの在り方を見直す、がでました。
まずは、接触回避で身体を軸をつくりながら身体を緩めていきました。
次に、顔を殴ってくる(もちろんシチュエーションだけで、当たっても痛くない状態で殴る動作をします)拳を肩で回避する稽古。気がつくと肩周りが柔らかくなっていて、動かしやすくなっていました。
せっかくなので、遊びも兼ねて上向きで寝て、肩甲骨の動きだけで頭の方向に進む動きをしました。
スムーズに進む人、ゆっくり進む人とみんなそれぞれでしたが、最初進み方がわからなかった人もやっていくうちに進めてみんな笑いながらゴールしました。
肩周りを柔らかくした後は、肩を掴まれるという状況でゼロ化する稽古でした。最初は、掴まれて崩れた状態からゼロ化して相手に影響を及ぼしていき、次は掴まれた瞬間にゼロで影響を及ぼす、そして掴まれる前からゼロで影響を及ぼしていくと、徐々に難易度を上げ、自身の動きをより主体的により積極的にしていきました。
掴まれた状態での稽古は、相手と普段どういう関係を取っているかが顕になります。
無理やり自分を通すか逃げるかしていなかったと気づいて、これからどうしていこうかと頭を悩ます人もいました。
武学の本領はここからです。
武学の対人稽古をしていくと、自分が変わっていくので人とのコミュニケーションも変わっていきます。
ただこれは1回や2回の稽古でできるようになるわけではありません。
稽古を続けていくと、気がついたら変わっていることに気づく、という感じです。
1日目の最後は、歩いている状態での稽古でした。
まずは、邪魔して来る人を崩す、邪魔してくる人を一緒に連れて行くと、自分が歩いている状態て行いました。動きながら邪魔してくる相手と調和していくか、さらに一緒に歩いてくれるようになるか、それを身体で感じていきます。
次に、歩いている人に対して、方向転換させて違う方向に連れて行く、捕まえて寝かせるという稽古をしました。主体的に動いている人と調和し、さらに自分の思う方向に進ませる、こんなことを頭で考える策略ではなく身体でやっていきます。頭で考えた策略は相手に嫌な感じをさせますが、身体からすると調和しお互いにいい雰囲気で進みます。
彌勒相研メンバーは、1回目の6月以来ぶりの人、はじめましての人もいましたが、そんな感じもなく始まり、さらに稽古しているうちに調和していき、終わる頃にはそれぞれ新たな課題も出てきながらも全員に笑顔が溢れていました。
もちろん、稽古後の弥栄も武学や和歌山の方々がされている動物占いなどの色んな話で盛り上がり、楽しいエネルギーに包まれていました。